【シルバーネット3月号掲載】放置した空家の売却について

相談者:30年以上前に父親が亡くなってから、私も兄弟も実家の相続手続きや室内の片付けもしないまま今に至ります。佐藤先生、このような不動産でも売却できるのでしょうか?

佐藤:はい。当センターには相続専門の不動産会社があります。当社にご依頼頂ければ、不動産の相続のお手続きから売却、売却後の確定申告まで一括してお任せ頂く事が可能です。
また、税制面での特例を活用できるかどうかを検討した上で適正な売却額をご提案致します。

相談者:今からでも売却可能なのですね。とても安心しました。御社に相続手続きから不動産の売却までお願いした場合はどのような流れになりますか?

佐藤:不動産の名義が亡くなった方の名前になっている場合、戸籍や遺産分割協議書など必要書類を準備し、相続登記を進めます。登記完了後に、査定を行い売却価格、売却方法を検討します。境界問題や残置物、法令上の制限など調査し、買主に説明できる状態を整えてから販売活動が開始されます。売却後の翌年には、自主的に所得税の確定申告と納税を行います。

相談者:長い道のりですね。何か注意点はありますか。

佐藤:3つあります。
①遺産分割協議書です。取得者や分割方法により売却後の税金や社会保障の内容が変わります。損得を意識する場合には、慎重な遺産分割協議が必要です。
②売却までのスケジュールです。残置物や境界確認など費用がかかるときは、売却時期を予測しながら経費になるようにスケジュール調整が必要です。
③資金繰りです。解体をするときは、売却前に手出しすることがあります。自己資金が必要です。売却後の所得税の納付まで納税資金の保管が必要です。所得税の後の支出として住民税、次いで健康保険料、医療や介護の自己負担の増加など、売却後は出費が多くなります。

相談者:考えることが多いですね。

佐藤:「仙台相続う~る不動産」と仙台相続サポートセンターがタックを組むことで、これらの注意点は予め整理できます。